2017-09

2013年3月 東北山スキー行と秘湯の旅報告

 日程:201338日〈金〉~315日〈金〉


参加者(3名) 岩佐 元春 64歳 
              渋谷 佳行 
63歳 
              村上 欣三 
69


38日(金)曇
 

1930分        仙台行夜行高速バスで大阪 発


39日(土)曇


950分       仙台駅前 着        

15時~1540分  八甲田ロープウェー山麓駅 着

16時        田茂萢岳山頂 着      

1650分      八甲田ロープウェー山麓駅 着

18時着       黒石温泉郷温湯温泉 着


 仙台駅前でレンタカーを借りに行き、宅急便で送っておいたスキーを受け取り、青森へ向かう。気温は8℃。思っていたよりも暖かく、雪はなく東北に来たと言う感じがしない。しかし、高速道路を北上するに伴い気温が徐々に下がってきた。

 当初、八甲田山の麓の旅館に行くつもりでいたが、急げば最終のロープウェーに間に合いそうなので、直接ロープウェー乗り場に行くことにし、15時に到着した。酸ヶ湯付近は報道通りの凄い積雪で道の両側は5m以上の雪の壁だった。

 ヤッケにオーバーズボンを履き1540分発のロープウェーに乗車。

山頂駅の気温は-11℃、寒い。外に出るとスノーモンスター〈樹氷〉が出迎えてくれる。あまり視界が利かない中、田茂萢岳に向かうピークの電波塔もスノーモンスターになっていた。

PIC_1198s.jpg 
〈八甲田山ロープウェ頂上〉 

 スキーを付け、フォレストコースを滑り下りることにする。風が強く、寒かったが、視界はだんだん良くなり、樹氷を縫う様に滑っていく。しかし、全員が久しぶりのスキーで、長距離の夜行高速バスと仙台から青森までのドライブ疲れがあり、調子が今ひとつ(笑)。それでも
1時間足らずで山麓駅まで戻ってきた。

 予約していた宿の温湯温泉に向かう。

PIC_1207s.jpg             P3090300s.jpg 
〈温湯温泉 後藤客舎〉


310日〈日〉雨のち雪


7時        黒石温泉郷温湯温泉 発

740分      酸ヶ湯温泉 着

1215分     嶽温泉 着        


 朝からの雨と暴風雪警報が出ているため、様子を見に酸ヶ湯温泉に向かう。空は暗く雨も強くなってきたので八甲田山の大岳に登る予定だったが、今日は諦め、岩木山の麓の嶽温泉に向かうことになった。渋谷が雪の壁の写真を撮ろうとして車を降り、戻る時に凍結した道に足を取られ転倒し左足部を捻挫する。渋谷は途中の黒石市の病院で、ひびが入っている可能性があるとの診断を受けた。腫れが出てきたが安静にしていれば痛みは、ないのでもう少し様子を見ることにして、今晩と明朝の食料を仕入れた後、12時過ぎに嶽温泉に着いた。


311日〈月〉雪


650分     嶽温泉 発

8時        1P

945分      2P

1040分        リフト岩木山頂乗り場 着

1150分    リフト鳥海噴火口〈1480M〉(鳳鳴ヒュッテ〉 着

1225分    リフト乗り場 着

1420分    嶽温泉 着


 小雪の降る中、旅館前からスキーを履き、岩佐、村上が出発、負傷の渋谷は旅館にて待機。

旅館の裏から樹林帯の中、ルートを探しながら前進する。

数字の入った標識を見つけ、樹林が10mほど切れた所を忠実に進む。登り始めの傾斜はそれほど強くなく、シールも良く利き快調に登っていく。少し薄日が差した時もあったが、本格的に雪が降りだす。休憩時間を短くし、登っていくも傾斜が増し、アイスバーンが出てくると慣れていない村上がズルズルと滑り、悪戦苦闘する。

P3100314s.jpg 

 樹林帯を抜けると広い斜面になっている様だが、ホワイトアウト状態で良く分からない。向かって右にあった小さなルンゼ状の場所を登り、突き当りが壁になっていそうなので少し戻り雪庇を乗り越え斜面に出た。すぐ上に建物の様なものが見える。スキーを外し、ツボ足で登るとリフト乗り場だった。夏のコースタイムは2時間だが、今回は3時間50分かかった。
 リフトの支柱の窪みにスキーとストックをデッポし、アイゼンとピッケルでこれから先は行く。その時男性が登ってくる。その人が宿で聞いた岩木山に毎日登山をしている人だった。出だしは腰まで潜ってどうなるのかと思ったがすぐにアイスバーンになる。

デコボコの登りにくい傾斜をリフトのワイヤーの下を忠実に登る。慣れない兼用靴で弁慶の泣き所が激痛に襲われる。
 1時間強掛かり鳥海噴火口〈リフトの終点〉に到着した。
相変わらず視界は利かず、風まで強くなり非常に寒い。手袋を取るとすぐに手が痛くなり、感覚がなくなる。あと30分でピークだが、登頂を諦め下ることにした。足元が見えにくい中30分足らずでリフト乗り場まで戻れたのでホッとする。
 1段下がった所でスキーを履く。「雪崩に注意!」のコース説明があったのでやや怖い。傾斜がまったく見えず、下っているのか?登っているのか?止まっているのか?が分からない。一瞬、表層雪崩の上を滑っているような錯覚に落ちる。そのとき、村上が登ってきた時のルンゼに2m程落下する。

 どうにか樹林帯まで下り、斜滑降とボーゲン、キックターンを繰返しながら、ブナ林の切り開かれた所を下っていく。先ほど会った男性が華麗なテレマークで追い越して行った。

 膝や腰がガクガクになる頃、旅館の上の段斜面に出る。旅館に着き左足部の腫れの引かない渋谷と3人で弘前市内の整形外科に行く。レントゲンを撮って見るとやはりひびが入っている模様。食料を調達し、宿舎に戻り、冷えた身体を温泉で暖めた。


313日(火)晴


620分      嶽温泉 発

830分      酸ヶ湯温泉 着

940分      1P

1120分     仙人岱避難小屋 着

1230分     大岳斜面 折り返し

1245分     大岳循環ルート

1355分     大岳避難小屋 着   

1545分     酸ヶ湯温泉 着     


 今回、初めてのいい天気。一度諦めたが、再び八甲田山大岳を登ることにする。早めに旅館を出て、酸ヶ湯温泉を目指す。昨日登った岩木山が始めて顔を出す。
 今日も渋谷は旅館に残り、岩佐、村上で出発する。車道から5m程登った雪面でスキーを付け、微かに残っているトレースをトラバス気味に登って行くと番号の入った大岳循環ルートの標識が出てきた。樹林帯をなおも斜高して行くと大岳、高田大岳、硫黄岳が望める。標識を見失うも顕著な沢に入り、ここが地獄湯ノ沢と確信し、雪崩に用心しながら詰めて行く。

 P3120321s.jpg        PIC_1212s.jpg      
〈地獄湯の沢を行く〉
 
硫黄岳と大岳の鞍部に上がる手前が喉状になっていてカチカチに凍っている。スキーを外し、担いでキックステップで登る。アイゼンを車に置いて来たことを後悔する。

 コルに出ると右手奥に仙人岱避難小屋が見える。小屋に行くと2人の地元の人がいた。ここをベースに周りの山を登っている様子である。小屋は扉を開け入り、はしごを降りて1階へ。外観は平屋のようであったが、実は2階建てだ。これから行くコースを聞くと、大岳の下りが完全なアイスバーンになっているので、大岳から東に下り、大岳避難小屋に登り返すほうが良いとアドバイスを受けるがコースが分かりにくいとのこと。ただ今日は循環コースにポールを立てにガイドが入っているとの情報を得た。
 まずは大岳を目指してスロープに取り付く。
40分ほど登ると傾斜もきつくアイスバーンになってきた所で登頂を断念し、循環コースを行くことにした。
 その時ポールを立てている数人が目に入り、これ幸いと循環コースに降り、大岳避難小屋に登り返す。最後の登りは凍っておりスキーのエッジを叩き込みながら行く。
 避難小屋は大きなスノーモンスター状態になっている。外階段を登り、なかに入って休憩する。

P3120325.jpg     PIC_1215s.jpg 
                   〈大岳フュッテ〉

下りはモンスターの中をポールに導かれ、トラバスして行くが、モンスターが密集していてスキーを付けては非常に滑りにくい。仕方なくスキーを担いで広い斜面まで降りる。
 広くなった所でスキーを付け、斜滑降で高度を下げる。
トレースとポールを挟んで、右に左に大きく斜滑降とプルークボーゲンを繰り返し、毛無岱を下りていくと傾斜が緩くなり、回り込むと酸ヶ湯温泉の真上に出た。

 ここまで来ると雪は重くなり、斜滑降とキックターンで慎重に旅館の駐車場に降り立つ。

八甲田山の山スキーはもう半月か一月ほど後の方が良いかもしれない。


314日(水)曇のち雨夜から雪


 天気が悪く岩手山を諦め、八幡平の後生掛温泉に行くことにする。

時間はあるので、のんびり一般道で。途中、道の駅で昼食用にけの汁、夕食用にせんべい汁を購入した。

 雨の中、お昼前に温泉に着き、オンドル付個室を頼む。風呂に入った後、けの汁を作り、ビールで乾杯する。湯治客も多く、大部屋は結構の客入り、Tシャツで寛いでいる。

夕食は野菜を大量に入れたせんべい汁を作り、ビールを飲む。オンドル部屋は非常に暑く室温32度。毛布の上に座らないとお尻が熱い。寝る時も裸でお腹だけに毛布をかける。

この暑さに耐えるのもこの温泉の効能を引き出す為らしい。


315日〈木〉晴


715分      後生掛温泉 発

1140分     気仙沼 着

515分      仙台 着


 昨日昼間の雨が夜から雪になったので、車のフロントガラスは凍りついた上に、雪が積もっている。温泉の湯を掛けて、氷を融かして出発する。山を降りるまでは、道が凍っており、非常に怖い。

 今日は、2年前の大震災の津波の被害を受けた三陸海岸をこの目で見るため、気仙沼から石巻の海岸線を走って仙台まで帰ることにする。気仙沼漁港での海鮮丼を食べる。テレビで何度も見ているが実際に目にすると余りの津波のエネルギーに圧倒される。リアス式海岸のため、どんな小さな漁港も目溢しなく被害を受けている。
 2年経過しているが、本格的な復興にはまだまだ時間がかかると思われた。いろいろな思いを胸に仙台まで帰ってくる。
 宅急便でスキーを家に発送し、レンタカーを返した。実に
1,175km走っていた。JR仙台駅前の仙台ホルモンで山スキー行が無事に終わったことに乾杯。夜行高速バスに乗る。

〈村上記〉



山旅を終えて

村上 欣三

 今回の山スキー行を振り返えると、一度もピークは踏めなかったことが非常に残念です。力不足なのか?季節が少し早かったのか?しかし、無事降りて来られたのは正しい判断だったと思う。もう少しスキーを練習して、また挑戦したい。今回、宿泊した温泉旅館は何処も雰囲気が良く、風情あるすばらしい宿でした。被災地の見学も有意義なものであり、中身の濃い山スキー行と秘湯の旅でした。ただ、渋谷さんが怪我をし、一緒に登ることが出来なかったのが心残りである。

                             

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