2017-11

欧州ピッツ・ベルニナ(4,049m)ビアンコグラート登山報告

2015年8月17日~9月1日
ビアンコグラートからピッツ・ベルニナ(4,049m)ピッツ・パリュ(3,905m)への縦走とドロミテの旅
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今回我々は2012年NHKのグレートサミッツで放映された、ピッツ・ベルニナ ビアンコグラートの登山を目指して計画いたしました。
ピッツ・ベルニナ ビアンコグラートは地元では、天のはしごと呼ばれ白い雪の稜線が真っ青な空に突き上げているように美しい稜線です。また山頂には19世紀より登頂者の登頂記録ノートに我々も一筆書きたいと思い、(現在はノートが濡れるので山頂には置いていないとの事です)2年前のアイガーミッテルレギ稜の登山時期と同じく盆明け8月17日に出発し8月21日より登山に入る計画で進めました。メンバーもアイガー登山の賀集 信(66歳) 米田義輝(65歳)、木村正一(68歳)に、今回海外登山初の豊島 明(60歳)の4名で挑んできました。

8月17日
エミレーツ航空にて23時30分関西空港よりドバイ経由チューリッヒ向け出発
8月18日
チューリッヒよりクール経由サンモリッツ泊
8月19日
サンモリッツでは小雨の中、セガンティーニ美術館の見学等市内散策後、登山口のポントレジナへ向かい、ホテルに着くなりガイドから20日より好天の為、1日早く登りたいとの事で、ガイド事務所にくるようにとの連絡があった。すぐさまガイド事務所に行き、明日からの予定を確認。彼等の行程では一日で抜ける予定でした。
8月20日
ポントレジナ駅の近くから馬車乗り場に行き、ロゼック小屋からロゼック谷を経てチェルバ小屋へ午後4時の待ち合わせに間に合うように出発。
8月21日
チェルバ小屋よりビアンコグラートを抜けてピッツ・ベルニナ山頂からマルコ・ロザ小屋(泊)
8月22日
マルコ・ロザ小屋からピッツ・パリュ山頂を経てディアボレッツァ展望台 ゴンドラでディアボレッツァ駅 サンモリッツへ
8月23日から25日
ポントレジナ、サンモリッツの周辺の散策を楽しむが初冬のように寒くどんよりした天候でした。ポントレジナの登山博物館に行き、ピッツ・ベルニナの登頂記念ノートを拝見し感動しました。
8月26日
ポントレジナからベルニナ特急でティラーノのに向かい車窓からはベルニナ山群やループ橋の景色を楽しむことが出来ました。ティラーノから車で5時間ほど揺られドロミテのコルチナ・ダンペッォに着き、2日間の観光スポットを確認し27日フェラータクライミングのガイドを予約
8月27日
ドロミテクリスタッロで4時間のフェラータクライミングを楽しむ。

ドロミテ1s ドロミテ2s

8月28日
ドライチンネの基部のハイキングに行く
8月29日
コルチナダンペッツォよりベニスに行き、この旅の打ち上げにゴンドラとカンツォーネに食事付のオプションを頼み、大いに楽しみました。
8月31日
ベニスよりドバイ経由で9月1日関西空港に無事帰国いたしました。

今回のピッツ・ベルニナ・ビアンコグラートは大変奥深い大きな山でした、技術的にはそれほど難しいものではないが、雪と岩の稜線を確りと歩ければいいかと思います。私は今回トレーニング不足により迷惑をかけながらもこの登山が成功したのも素晴らしい仲間と私のガイドのおかけです。今すぐ次の目標は出てきませんが、またこの仲間と素晴らしい登山をしてみたいものです。以下米田氏のピッツ・ベルニナ・ビアンコグラート登山報告です。
(記:木村正一)

ビアンコグラートからピッツベル二ナ(4049m)、 ピッツ・パリュ(3905m)縦走報告書

2015年8月20日(晴れ)
ポントレジナ→チェルヴァ小屋(スイス)
ホテルから15分ぐらい歩いてポントレジナ駅前近くの馬車の停留所に着き12時10分出発する。
馬車でロゼック谷を進む途中タイヤを岩にあてパンクするが13時15分レストラン、ロゼックに到着。
1時間休憩して14時15分出発する広い河原を進む。登高会で行ったマッシャーブルムの登山口スカルドを思い出す風景だと賀集さんと話しながら歩く。

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ロゼック峰を見ながらゆるやかだった道はジグザグとなり16時40分、チェルヴァ小屋に到着する。
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ガイドと打ち合わせした後に靴とアイゼンの着用具合を点検してもらう。雪質がいいのでスパッは不要である。

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8月21日(晴れ、気温0℃)
チェルヴァ小屋→ピッツ・ベル二ナ→マルコ・ロザ小屋(イタリア)
3時15分に朝食、3時45分チェルヴァ小屋(2584m)を出発する。
ヘッドライトの灯りが前方に点在する。途中から米田のガイドジノは前方パーティーのルートより別のルートでトップに立ち、5時25分氷河に着きアイゼンを着用する。
木村パーティーを待つ間に賀集、豊島パーティーが先行する。
木村パーテイーが約15分遅れて到着する。
米田のガイドジノは今回ガイドの中リーダーであり木村のガイドマティウスに状況を聞いて出発する。
ここからフォルクラ・ブリエヴルサまで氷河を登る。氷壁の傾斜は45度前後で急峻でないが落石の危険はあったが登りきり6時50分フォルクラ・ブリエヴルサ(3427m)の狭いギャプに出る。高度差900メートルである
反対側のモンテラッチュ氷河をのぞみ、朝の陽光が気持ちいい目の前に岩稜がある。
賀集、豊島パーティーはもっと先に行ったのか見えず、木村パーティーを待ち20分遅れて到着し確認して出発する。
最初のワンピッチは右斜めテラス岩場で苦労するのか順番待ちであった。抜けると長い岩稜であるが比較的にやさしく明るい。久しぶりに岩場をアイゼン登攀で足がつりながら登り下りして3574mの小さな鞍部に出た。
待望のビアンコグラート(天のはしご)をヘルマンブールはアルプスのあらゆる氷の山稜のうちでもっとも豪壮な稜線と表している。

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白い美しい曲線には点のような登山者がいる。8時10分取り付く。快晴無風であるがウイドブレカーを着る。トレースはしっかりして雪質はよいがガイドの歩調に合わす。これがしんどいながら1時間20分ノンストップで9時30分、ビアンコグラートの最高地点(3995m)に着きいよいよベル二ナ・シャルテにかかる。起伏のある岩稜には7パーティーぐらいが渋滞である。
ジノと会話は通じないので写真を撮りながら順番待ちとなる。

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岩稜は難しくなく左側を巻いて途中20メートル懸垂下降して山頂近くの岩場に取り付く。稜線を登ると平坦な頂稜になり11時20分にピッツベル二ナ頂上に立った。賀集、豊島は10時30分着である

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下だりは懸垂下降を2回するがジノが先下降してザイルを固定して私が下降する。氷河に降りたら私がトップで歩く。
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アイガーの4時間と違い非常に自分のペースで楽であった12時35分マルコ・ロザ小屋(3597m)に着き賀集、豊島と会い、11時50分に着いたと聞く。この時間ではぎりぎり今日中に下山できるが止めて待ってくれた。ここで泊まることにする。ガイド2名は仕事で下山する。
14時45分木村パーティーが着く。朝3時45分から長い11時間であった全員揃い安堵する
明日は下山ルートより1時間かかるがピッツ、パリュ経由で下山しようとガイドが言ってくれる。
我々の力量を見て予定外の行動をしてくれる。ありがたい、感謝する。
夕食はスパゲティ、チョコのデザートありイタリアの料理は美味しかった。小屋では21時頃に明日の登山の為に紅茶が用意されていて助かる。
8月22日(晴れ、気温-2℃)
マルコ・ロザ小屋→ピッツ、パリュ(3905m)→ディアボレッツァ駅2978m)
6時10分に賀集のガイドと豊島で、木村のガイドと米田で2パーティーとなり強風の中を出発する。
朝焼けとクレパスを避けながら、途中雪壁や岩場を超えて10時にピッツ、パリュ頂上に立つ。
台地のような頂上でガイド付き日本人女性や多くの人がいた。
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ポントレジナではピッツ、パリュに登ったことがある人に合う。人気の山のようだ。
下りだすとすぐナイフリッジが続く。撮影チャンスであったがバッテリー切れで残念であった。
モルテラッチ氷河の中にいる先行パーテイを見るといやになるほど遠く、いたる所にクレバスが発生している。
休憩2回のみで氷河を抜けてアイゼン、ゼルブストをしまい最後の岩山を巻いて12時30分に着いた。賀集、豊島が迎えに来てくれて、14時40分ディアボレッツァに着く。
13palu s 14Bernina s


頂上から高度差920メートルの下降は長かったが、昨日下山しなかったのは正解であった。
ビアンコグラートからピッツベル二ナ、ピッツ、パリュの眺望は広大な深い山容であった。
縦走できたことに感謝してビールで祝杯をあげ、15時40分のロープウェーで降りる。
(記:米田義輝)


「貴重な体験ができました。豊島」
海外登山経験のないままこの年齢になり、山登りからも少し遠ざかっていましたが、昨年木村先輩よりヨーロッパ登山に声をかけていただき、ピッツベルニナ登山に参加することができました。
猛暑の8月に日本を抜け出し、国内の山で一緒に登っていたメンバーとガイド付き登山ということもあって、不安要素が全くない山行でした。
快晴のビアンコグラートの美しい雪稜と、岩と雪のミックスしたピッツ・ベルニナ頂上までの岩稜では、ガイドについていくのが精一杯で、写真もほとんど取れなかったのですが、若いころの山登りの楽しさを思い出させてくれました。
また、プロガイドの技術も間近に見ることができ、いい勉強になりました。
今回の山行は、これからも機会を見つけてヨーロッパをはじめ海外の山登りに行きたいと思うようになりました。
定年を迎えたとはいえ、まだまだ仕事をしないといけない状況ですが、今までの仕事優先はやめて、仕事と山登りの両方を楽しむつもりです。
今回一緒に行けた木村さん、賀集さん、米田さんに感謝しています。これからもよろしく。
(記:豊島 明)

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